TEACHER 教員紹介
What kind of person?
日本・アジアの文化と歴史
栗山圭子教授
専門: 日本古代中世史
コロナ以降、身近な兵庫県の魅力を再確認し、最近は県内で一泊のプチトリップによく行きます。
PROFILE
- 出身神戸(西の方)育ち
- 好きな食べ物唐揚げ、しいたけ、いちご
- 趣味野球観戦(高校野球、プロ野球)
- 座右の銘天は自ら助くる者を助く
私の研究テーマ
教科書には出てこない、確かに生きていたはずの女性たちの姿を明らかにしたい
平安~鎌倉時代の女性の恋や結婚、「家」での役割や政治的位置について研究しています。現代の常識とは異なる多様な価値観や人生を掘り起こし、同時にその歴史的な変容の過程について探ることを目指しています。
私の専門分野は、日本古代中世史です。平安時代中期~鎌倉時代初頭(摂関期~院政期)の、天皇家(王家)、特に天皇家の女性を主たる研究対象にしてきました。天皇の妻・皇子女の母(后、国母)や皇女たちが、どのように摂関期・院政期社会を生きたのか、当時の社会でどのような立場にあったのか、それぞれの時代を生きた女性の存在形態を知りたい、というのが、私の研究の原点であり、現在も継続する私の研究テーマです。
まずは、残された史料の中から、一つ一つ皇女たちの動静を掘り起こしていく、卒業論文ではそんな地道な作業から始めました。皇女の誕生後諸儀式や成人儀礼、住居や父母との関係等々、それらを整理していくうちに、彼女らの生き方は、当時の天皇家の在り方そのものに直結するのだ、ということが見えてきました。こうして、皇女研究から始まった私の研究は、より広く天皇家の存在形態を解明する方向へと研究対象を広げてきました。
現在は、院政期以降の天皇家の存在形態の変化(父院を中心とする「家」のしくみの成立)と当該期の政治形態(院政)の密接な連関関係の解明、また、摂関期から院政期の家族形態および政治形態の変化について明かにすることに取り組んでいます。
Question

- 休日には何をしていますか?
- ここ数年、中世城郭(山城)踏査にハマっていますが、最近は熊がこわいので二の足を踏んでいます。
- 研究の必須アイテム
- 大学時代から使っている100円シャープペン(この書き味でないとダメ)とノート。論文構想は手書き派。
- 気分転換したいときのおすすめは?
- JR神戸線の普通or快速で三宮から須磨・垂水・舞子と海を眺めながら進むと気が晴れます
専門研究詳細
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本学での担当科目
日本史入門
日本史(Ⅰ) -
著書、論文、翻訳書
『中世王家の成立と院政』
(単著、吉川弘文館、2012年)
『平安時代 天皇列伝』
(共編著、戎光祥出版、2023年)
『紫式部を創った王朝人たち』
(共著、明石書店、2023年)
「乳母からみる二条親政期」
(『神戸女学院大学 論集』65巻1号、2018年)
「鎌倉前期における河内国金剛寺と本寺仁和寺」
(『鎌倉遺文研究』第50号、2022年) -
専攻ゼミで行っていること
日本史(歴史学)は、先達の研究蓄積(論文)に学びながら、残された資史料に基づいて、新たな事実を発見し、あるいは、史料に新たな角度から光をあてて、これまで信じられてきた学説(通説)に追加・修正を行い「上書き」作業をしてゆくことによって歴史的真実にせまる学問です。ですから、ゼミでは、①先行研究を調べ、従来の研究が何を・どこまで明らかにしているのか、正確に論文の内容を把握すること、②立論の基礎となる史料を読むスキル、の両方の能力を併行して鍛えていきたいと考えています。
2026年度前期は、広く日本古代中世史に関する論文について講読し、これまでにどのような研究分野や研究対象があるのか、まずは二点の付し方など古記録・古文書を読む基礎を学びます。後期は、ゼミ生それぞれ卒論で扱ってみたいテーマ探しを行います。同時に、レ点や一・が関心あるテーマに関する論文について報告するとともに、引き続き史料を読み込む訓練を継続します。また、神戸市内あるいは京都の寺社や旧跡など、歴史の現場を訪れる機会をつくりたいと思っています。
最初は何時間もかかって一本の論文を読み、わずか数行の史料の解釈に格闘する、その積み重ねの中で、過去と現在のつながりを、あるいは違いを感じ、自分なりの歴史像を構築していく楽しさを感じてもらいたいと考えています。

