TEACHER 教員紹介

What kind of person?

社会福祉・子ども

奥野 佐矢子教授

専門: 教育哲学・人間形成論

教育をちょっとナナメから学んでみたいあなた、待っています!

PROFILE

  • 出身兵庫県
  • 好きな食べ物コーヒー
  • 趣味散歩、ガーデニング、美術館めぐり、料理
  • 座右の銘「恐怖は常に、無知から生まれる」-アメリカの思想家、 エマーソンの言葉から
研究テーマアイコン

私の研究テーマ

自分と世界が変わるアプローチ。「教育」という営みを哲学する。

専門は教育哲学です。教育哲学とは、「どう教えるか」の前提にある、教育そのもののイメージ自体を批判的にみる学問です。私たちの教育のイメージは、なんらかの働きかけや手段を使って、人をよく変えていく、でしょう。そして、効果的な教え方や、教えることによって人をどのように変えていくのかといったことを考えています。でも、人が人を変えるというのは、ある意味でとても傲慢なことでもあります。たとえば親が、自分の子どもをこういうふうに伸ばしたいと思う。そうした願いは理解できますが、進む方向を最初から決めて子どもに働きかけ、それ以外の選択肢を許さないとすれば、それは暴力にもなりえます。そうした教育の営みを、どこかで反省しなければならないと思うんです。
 教育哲学という学問は、教育の営みから少し距離を取り、反省する学問です。「教育が問題だ」というような場合でも、短絡的にその問題をどうにかしようとするのではなく、そもそもその問題が、なぜ・どう起こっているのだろうと問いを立てることで、問題そのものの見え方が変わっていく。教育哲学ではそんなアプローチをとります。知る前と後とでは見えている世界がちょっと変わるし、その世界を見ているあなたも少し変わる。対象を変えるというよりは、世界と自分が変わる学問だと思っています。

Question

私の研究室
ヴォーリズ建築内に私の研究室があります。ソファのような椅子は旧宝塚ホテルで使われていたものをお譲りいただきました。
読んでみてほしい!おすすめ本
詩人、長田弘のエッセイと詩集。『深呼吸の必要』(晶文社、2021年)、『一人称で語る権利』(平凡社、1998年)を是非。
世界が終わる日にしたいこと
家族や親しい友人と、最後の食卓を囲みます。

総合文化学科に興味のある学生の皆様へ

やりたいことがまだ見つからないあなた、逆にやりたいことがたくさんありすぎて絞れないあなた、そんなあなたを待っています。ともに学びましょう。

専門研究詳細

  • 本学での担当科目

    教育原理
    人間と教育
    教職実践演習

  • 著書、論文、翻訳書

    「言語のパフォーマティヴィティによる主体構築に関する考察—―ジュディス・バトラーの思想を手がかりとして—―」『教育哲学研究』第93号、2006年。

    「新自由主義時代における教育哲学の理論=実践問題」『教育哲学研究』第109巻、2014年。

    『やさしく学ぶ道徳教育(理論と方法)』(共著)ミネルヴァ書房、2016年。

    「❝ポスト❞フェミニズムと教育学の交叉—―『ジェンダー・トラブル』以降のフェミニズムが問いかけるもの――」『近代教育フォーラム』第25号、2016年。

    『教育思想事典 増補改訂版』(分担執筆)勁草書房、2017年

    『ダイバーシティ時代の教育の原理—―多様性と新たなるつながりの地平へ――』(共著)学文社、2018年。

    『教育的関係の解釈学』(共著)東信堂、2019年。

    『日常を拓く知 古典を読む 第5巻 うつくしさ』(編著)世界思想社、2021年。

  • 専攻ゼミで行っていること

     テーマは「教育」です。「教育」は単に学校という場でのみ生じるものではありません。親と子、友人関係、あるいは本を読む、映画を見るなどの経験において、あらゆるところで学びは起動します。教える―学ぶという事象のもつ面白さについて、これまでどういった研究の蓄積があり、それを踏まえて自分はどのように研究を深めていくのか。ゼミでの発表や議論を通して、卒論という形にしていきます。
     専門ゼミ(Ⅰ)の前期では、テーマの探し方、文献のあたり方などゼミ研究の基本的作業や方法について確認した後、実際に教育に関する文献を輪読し、研究の手順や方法について学びます。後期はゼミメンバーのみなさんが自分で選んだテーマについて報告してもらい、受講者全員で質疑応答や議論を行います。
     専門ゼミ(Ⅱ)では、それぞれの卒論テーマを深めていきます。報告者がレジュメを作成して報告し、受講者全員で議論します。同じ事象に関心をもつ他メンバーと交流しつつ、ともに学ぶことを通じて、研究の面白さを体感するとともに、教育という事象へのそれぞれのアプローチをはっきりさせ、卒業論文執筆へと繋げていきます。