TEACHER 教員紹介
What kind of person?
宗教学
大澤香准教授
専門: キリスト教学・聖書学
神戸女学院の永久標語「愛神愛隣」の視点が、みなさんの学びを深いところで支えます。
PROFILE
- 出身地球
- 好きな食べ物タイ料理
- 趣味ヘブライ語を極める
- ニックネームかおりん
- 座右の銘“Life is like riding a bicycle. To keep your balance you must keep moving." by Einstein
私の研究テーマ
聖書の中にはたくさんの「宝」が埋まっていて、みなさんに発見されるのを待っています。読まなければ、なにも始まりません!
聖書を「読む」という営みに魅了されつづけて現在に至ります。
古代に記されたテキストを読むという意味では、古代文献学や歴史学の領域とも接続します。歴史的な関心としては、キリスト教誕生の背景、特に、古代イスラエル人によって記された旧約(ヘブライ語)聖書をキリスト教がどのように受容したのか、ということに関心を持っています。旧約(ヘブライ語)聖書は、古代イスラエルが古代オリエントやヘレニズム世界からの文化的影響を経験する中で形成され、さらにそれが、新約聖書すなわちキリスト教の思想やイメージの基盤となっています。
聖書を「読む」ことは、古代(過去)への関心のみにとどまりません。最近は、聖書を人間中心の視点からではなく環境の視点から読むことを試みる「エコロジカル聖書解釈」の研究にも取り組んでいます。「読む」ことの探究は、わたしたちが世界をどう捉えるか、他者とどのように向き合うかといったことにも、多くのヒントを与えてくれます。「読み方」が変われば、わたしたちの生き方や他者との向き合い方が変わる。そして、もしかするとそれは、世界が変わる原動力なのかもしれないと思ったりもします。
Question

- 私といえばこれ!
- 学生時代に訪れたイスラエル。いつかまた行きたい。
- 私の自慢できること
- 眠ると大体のことが解決します。
- 世界が終わる日にしたいこと
- 世界が終わらない方法を考えてみる。
専門研究詳細
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本学での担当科目
聖書学(Ⅰ)
聖書学(Ⅱ)
新約聖書原典購読 -
著書、論文、翻訳書
「学校法人神戸女学院所蔵 松山高吉文庫資料から見る大正改訳聖書―訳語『誡命(いましめ)』をめぐって―」『New 聖書翻訳』No.10、2025年、15-31頁。
『アイヌ語を話してみよう!先住民族アイヌを学ぶⅢ』(共著)日本機関紙出版センター、2024年。
『エコロジカル聖書解釈の手引き』(共著)キリスト新聞社、2024年。 -
専攻ゼミで行っていること
宗教というと、現代の日本ではあまり馴染みがないように感じるかもしれませんが、宗教学は「人間が生きる営み」について探求する分野であり、宗教学に関連するテーマは、私たちの身近なところにたくさんあります。歴史や政治・社会との関連はもちろん、食、装飾品、化粧、民族、祭、推し活など、身近な様々なテーマを、宗教学の視点から考えてみることが可能です。
ゼミでは、古代オリエント(エジプト、メソポタミア、ユダヤ、小アジア)および古代ギリシア・ローマの歴史、宗教、思想、神話、民話、文化等に関する知識を得るため、基本文献を購読します。担当者による発表とその発表をめぐっての検討・討論を通して、当該テーマへの理解を深めます(基本文献や主題の詳細については、各自の関心に対応して決定する予定です)。その中での各自の探求テーマを見つけ、卒業論文へと考察を深めていきます。


