TEACHER 教員紹介
What kind of person?
日本語・日本文学
藏中さやか教授
専門: 中古中世和歌文学
31音のことばに託された世界をひらく
PROFILE
- 出身兵庫県
- 好きな食べ物スイーツ全般
- 趣味古墳、神社仏閣や武家屋敷、町家、明治期の建築を巡ること。歩きながら心は「当時」にタイムスリップ。最近は特に磨崖仏に心揺さぶられています。
- 座右の銘生きることは愛すること
私の研究テーマ
和歌は日本文化をさぐる鍵
折々に心に浮かぶ和歌や好きな和歌はありますか。
和歌は、さまざまな古典文学作品に含まれ、古典文学を論じる際の核となるものです。その詠み方や歌材の選び方のルールを知り、和歌そのものを考えることは、広く日本古典文学を理解することにつながります。
和歌を詠む契機は本来的には「こころが動く」ことにあり、そこには普遍性があります。そして詠まれたモノやコトの伝統的な捉え方や紡ぎ出された表現を解きほぐすことから見えてくる世界は、日本が育んできた文化に重なります。和歌は日本文化をさぐる鍵の一つでもあるのです。
研究では、和歌に詠まれたモノやコト、選ばれた表現の分析をもとに一首が内包する問題をとらえ、さらに一首や歌集が後の時代にどのように解釈され享受されてきたか、などを考察しています。加えて、和歌の詠者を取り上げて、歌人として確かに生きた人の足跡をたどったり、和歌が詠まれた時や背景、そして歌人が集った場や歌合などの詠作機会について考察したり、歌集や歌学書などの書承や伝播を探ったりしています。
たった31音ですが一首の和歌からひろがる世界はとてつもなく深遠なのです。ぜひ一緒に学びましょう!
Question
- 子供のころになりたかったのは?
- 動物のお医者さん。愛読書はドリトル先生シリーズでした。
- 憩いのときは?
- ぼんやりと海を眺めているとき
- 最近、関心があることは?
- ものづくり。唯一無二のものを生み出すクラフトマン‐シップ(craftsmanship)に憧れと敬意を抱いています。