TEACHER 教員紹介
What kind of person?
宗教学
中野敬一教授
専門: キリスト教学(実践神学)
キリスト教はもちろんのこと、他宗教の行事や儀式にも興味があり、寺社仏閣などを訪ねるのも好きです
PROFILE
- 出身岡山県
- 好きな食べ物粒あん(もなか、ぜんざいなど)
- 趣味スポーツ(野球、サッカー、ラグビー)観戦、音楽鑑賞
- 座右の銘memento mori(メメント・モリ「死を覚えよ」)
私の研究テーマ
「死」は人間の避けられないもの。
死を考えることで「生」への見方が大きく変わる。
キリスト教を学ぶなかで、他宗教についても興味を持つようになりました。宗教が説く死生観は私たちの人生に大きな影響を与えています。
私は大学でキリスト教神学を学びました。神学には、聖書神学・歴史神学・組織神学・実践神学という四つの分野がありますが、とくに聖書神学(新約聖書神学)と実践神学で扱うことを研究し、現在も実践神学が専門分野になります。実践神学というのは、教会の現場における事柄に関する学問です。具体的には、礼拝や説教、礼典や儀式(聖餐、洗礼、結婚、葬儀など)、教会音楽、牧会カウンセリング等が主な対象となります。
その中でも「葬式」や「記念式」などを指す「葬送儀礼」に興味を持ち研究を始めました。それに関連して「死生観」や「他界(あの世)観」についても研究しています。キリスト教だけでなく他宗教や他文化における死生観とも比較するので、とても興味深いものがあります。「死」を研究テーマに扱う、と聞くとギョッとされるかもしれませんが、必ず誰もが体験することですから、その研究は必要だと思います。
また、「死」を扱うことは「いのち」について考えることにも繋がります。いのちとは何か。どの時点から命が始まるのか?との問いに答えるのは容易くありません。生殖補助医療や脳死、臓器移植、安楽死や尊厳死などについての研究も進めているところです。
Question

- 私といえばこれ!
- 少年時代からのトラ党(阪神ファン)
- 私の自慢できること
- どこでも熟睡できる
- 世界が終わる日にしたいこと
- 教会で礼拝をささげ、讃美歌をうたう
専門研究詳細
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本学での担当科目
現代社会と宗教
現代キリスト教思想 -
著書、論文、翻訳書
「明治期における日本人キリスト者の『他界論』」(『神戸女学院大学論集』第59巻2号、2012年)
「近現代日本における『葬式不要論』の一考察」(神戸国際大学経済文化研究所年報22号、2013年)
「現代の死と葬りを考える」(共著、ミネルヴァ書房、2014年) -
専攻ゼミで行っていること
私のゼミは、上述の「私の研究分野」に挙げているテーマを基に進めています。書籍や学術論文を読んで知識を深め広げながら、発表やディスカッションを行います。主に扱うテーマは、「キリスト者と他宗教」と「命や死に関することがら」の日本柱です。
前者では、キリスト教とその他の宗教(ユダヤ教やイスラーム、神道、仏教等)を扱います(学生の皆さんの興味に合わせていずれかを選びます)。キリスト教概説やキリスト教学で学んだ内容に専門的な知識を加えることや、宗教からの視点で歴史や文化の考察を行うことを目的としています。
また、教室での学びだけでなく「体験的な学び」として、美術館や神社仏閣等にも出かけることもあります。
後者では、「死」に直接関連するものとして、「冠婚葬祭」や「諸宗教の葬儀」、「死の準備教育」など。「いのち」や「生命倫理」に関するものとしては、優生思想、生殖補助医療(人工授精、体外受精、代理母、代理出産等)、着床前・出生前診断、人工妊娠中絶、脳死と臓器移植、安楽死と尊厳死、死刑制度など多岐にわたっています。


