【Do!総文 学生企画始動中】世界の差別と闘うために、私たちにできること―ユース・ユネスコ教育推進プロジェクト始動―
インターネットを通じて、世界中の文化や価値観に気軽に触れられるようになった現代。
「グローバリズム」の発展は、私たちに多くの出会いをもたらしました。しかしその一方で、より一層と複雑化していく情勢や戦争、終わりの見えない紛争は、人々の心に「不安」や「分断」を生み出していることも事実です。生み出された感情は時として他者への攻撃性に転じ、「差別」や「偏見」という隔たりを作り、私たちの前に立ちはだかります。近年の世の中においては、国籍や宗教を理由に排除される場合も見られるようになっています。
人類の歴史を振り返れば、18世紀以前のフランスの身分制やインドのカースト制度、そして日本における部落問題など、人は幾度となく「属性」によって他者を排除する過ちを繰り返してきました。現代ではSNSという匿名性の陰に隠れて、言葉という鋭い凶器で簡単に誰かを傷つけることができてしまう。そんな場面も増えています。「こうした連鎖を断ち切るために、今、私たちに何ができるだろうか」そんな切実な問いから、本プロジェクトは始まりました。私たちが大切にしたいのは、ユネスコ精神に基づいた「対話」です。

本企画の根幹となる舞台は、12世紀から13世紀にかけてのカンボジアと日本です。本企画において重要視しているのは、一方を他方の価値を測るための「物差し(評価基準)」としない点にあります。自文化との比較による優劣の抽出を目的とするのではなく、それぞれが独自の輝きを放っていた時代の仏教文化を、ただ純粋に、並べて見つめてみる。
この試みは、差別や偏見に苦しむ世界中の子どもたちの未来を支える、小さくとも確かな足がかりになると信じています。
自分の中にある先入観を捨てて、新しい景色を一緒に見に行きませんか?この秋、岡田山祭やワークショップを通じて、皆さんと対話できるのを楽しみにしています。

